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『余命1ヶ月の花嫁』を観て ~あらすじ&感想~

先日、『余命1ヶ月の花嫁』というタイトルのドキュメンタリー番組を観ました。後に映画化もされましたね。

ストーリーのあらすじは・・・

イベントコンパニオンという華やかな仕事で活躍していた20代前半の千恵(チエ)さん。この若さで乳癌を宣告され、左乳房切除という辛い経験を乗り越え、猛勉強してSEの資格を取得し、新しい会社に就職。その矢先に癌が再発。既に手の施しようがないほど病気は進行しており、余命1ヶ月と診断される。彼女には余命が知らされない。命の期限が迫る中での、千恵さんと彼女を取り巻く家族、恋人、友人のお話でした。


まず感じたこと

すごく現実の世界に自分が引き戻されたということでした。

人間て、未来のことや過去のことを考えている時間が圧倒的に多いらしいです。言われてみれば、今日の夕食のおかずは何にしよう?とか、あと1週間で幼稚園の夏休みだなあとか、1秒でも先のことばかりいつも考えています。と思えば、今更どうしようもない過去のことを思い出して、あの時やっぱりああしておけばよかったかなあと思ったり。。。でも、今この時点、この時の現実に触れ、考えることも大事なんですよね。これをGrounding(グラウンディング)というらしいです。地に足をつける、ということなのかな。

今、自分の家族が、夫が、子供が余命1ヶ月だと宣告されたら、私はどうするだろうか。真実を本人に告げるだろうか。それとも、千恵さんの家族や友人のように「絶対治るから!」と言って、本当のことは告げずに励まし続けるだろうか。

千恵さんの家族、友人、恋人は、本当にすごかったと思います。彼女の前では絶対に涙を見せずに、ニコニコ笑って彼女を励ますんです。余命1ヶ月と知りながら。。。こんなこと、私にできるだろうかと思いました。かと言って本当のことを話す勇気もないんだろうな。

逆に、私自身が余命1ヶ月だと宣告されたとしたら?

もし周りの人が黙っているとしたら、きっと私は治ると信じて頑張れるような気がします。

自分で自分の命の期限を知ってしまったら?

残された1ヶ月で何をするだろうか。とにかく子供たちのことが心配だから、子供たちのために何ができるかを考えるかなあ。本当は子供たちを残して、こんなに早く死んでしまいたくないという思いと葛藤しながら、私はどうするのだろう。


ストーリーと重なる自分

この番組は他人事ではないと言いますか、私にも辛い別れの経験があります。

千恵さん自身もお母さんを癌で亡くされたとのことでしたが、私も同じ体験をしました。亡くなるまでが千恵さんと似ています。乳癌→乳房切除→再発でした。千恵さんよりも再発までに期間がありましたが、再発してから亡くなるまでは、今考えるとあっという間だったように思います。

千恵さんが痛がっている様子を観て、自分の母親の姿と重なりました。

また、癌は遺伝するという話もありますから、私自身も病気になる可能性はあるんですよね。だから決して他人事ではないんです。この番組を観て、本当に涙が止まらなくなりました。

今年は偶然にも母の七回忌です。

この年に千恵さんの話を観て、かなり心に響くものがありました。亡き母からのメッセージなのでしょうか。最近地に足のついていない私へのWarning Message かな。

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千恵さんは幸せだった?

一説に、赤ちゃんは自分の辿る道を承知の上で、おかあさんの体に宿ると言われています。

ということは、千恵さんは、20代前半という若さで亡くなるということを承知の上で、この世に生まれてきたということになります。

それでも。。。きっと彼女は最後まで幸せだったのではないかと私は考えました。

病気の痛みは、想像を絶するような痛みだったに違いありません。でも彼女は、痛みを和らげるモルヒネの投与を拒み続けました。モルヒネを投与すると、痛みは和らぐのですが、意識がはっきりせず、周囲の人と会話することができなくなるそうです。千恵さんのお母さんがモルヒネ投与を受け、会話ができなくなくなったのを知っていたからでした。

痛みに耐えながら、千恵さんは、家族・友人・恋人とのコミュニケーションを楽しみ、そして彼らに感謝し続けていました。特に恋人にいたっては、病気の彼女を受け入れ、ずっと励まし続けてくれた存在で、「感謝してもしきれない」「感謝という言葉では言い表せない」と千恵さんは語っていました。

千恵さんは、自分が病気になったことで初めてその痛みがわかり、周囲の人、そして今生きているというその奇跡に感謝するようになったのです。

彼女が病気にならなかったら、もしかしたらこのことに気がつかないまま一生を終えていたのかもしれません。そう考えると、この闘病生活は彼女の人生に予めインプットされていたのではないかと思えてきます。


『今生きている。そのこと自体が奇跡。』

千恵さんが生前語った言葉です。本当にその通りだと思います。

「自分」という人間が生まれてくる確率は、何百万分の何千万分の何億分の、、、、、という果てしなく大きな母数分の、たった「1(いち)」なんですよね。

この世に生まれてきたということは、本当に奇跡なんだと思います。

しかも、自分で自分の歩む道を知って、おかあさんを選んで生まれてくるんです。

「なんのために生まれて、なにをして生きるのか。答えられないなんて、そんなのはイヤだ!」というアンパンマンの歌があります。

私たちは生まれてくる時に、神様にこの世でするべきことを約束してくるそうです。「なにをして生きる。。。」というのが、まさにそれなんでしょう。

私にはまだぼんやりとしか見えてませんが、必ず見つけたいです。

このブログは、もしかしたら、それを見つける手がかりなのかもしれません。

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