9月下旬、我が家に新しいペットが加わりました。種から育てているユズの小さな苗木たちがあるのですが、外に置いておいたら、葉っぱが丸坊主に! 残っていた葉の上には黒い幼虫が!!見覚えあるな~、しかも柑橘系の葉っぱを食べている…と思っていたら、やはりアゲハチョウの幼虫でした。どうせならチョウチョになる姿を見てみたいと思い、家の中で飼育することに!
幼虫でも脱皮を繰り返す!アオムシは最終形態らしい
アゲハチョウの幼虫といえば、緑色の、いわゆる「アオムシ」がメジャーですよね。
アオムシは「5齢(終齢)幼虫」と呼ぶそうです。
ということは…、そうです! 1~4齢の状態もある!
私が発見したときは、2齢か3齢幼虫だったのだと思います。(たぶん2齢だと思われる) 発見してから大きくなって、さらにアオムシに変身したのでww
ちなみに、1齢幼虫を写真で見ましたが、ゲジゲジみたいなビジュアルで、まさかコレがチョウチョになるとは…みたいな感じでした。
ですので、1齢の状態で発見していたら、きっと飼おうとは思わなかったでしょう。
アゲハチョウの幼虫は、1齢→2齢→3齢→4齢→5齢と成長する過程で、その都度脱皮するのだそうです! また、成長段階はそれぞれ3~5日のサイクルらしく、20日ほどでアオムシになる計算。
脱いだキグルミは、きれいに食べるのだそうですよ~。
1齢~4齢までは、見た目があまりきれいじゃない…。
というのも、鳥のフンに擬態しているからなのだとか。確かにそれっぽいww
見つかったら、鳥に食べられてしまいますからね。身を守る知恵なのです。
そして、攻撃されると、↑のようにツノを出して、敵を威嚇。
ちっちゃい(↑のときはたぶん3齢幼虫)のに、すごいですね~。
アゲハチョウの幼虫が脱走!!エサが尽きると移動するらしい
アゲハチョウの幼虫が脱走!
幼虫は木から降りることなんてないだろうと思って飼い始めたのですが、見事に2度ほど脱走しましたww
というのも、もともと小さな苗木にくっついていたので、エサである葉っぱが尽きてしまったようで…。
エサがなくなると、探しに出るのですね~、おそらく。
いなくなったときは、さすがにちょっとあせって、まわりを探しまくりました。だって、、、踏んだらイヤじゃないですか。。。
そうしたら、床をはうでもなく、1コか2コ隣りの鉢植えに移動しておりましたww ミカン科の植物じゃないので、食べられない葉っぱなのですが。
アゲハチョウの幼虫って、ミカン科の植物の葉じゃないと食べないんですよね。
うちにあるミカン科の植物といえば、種から育てたユズ、ポンカン、セミノールなどの小さな苗木ばかり…。
5齢幼虫(アオムシ)になると、それまでの5倍以上の量を食べるという話を聞いて、絶対足りない…と思って、ミカン科の植物を購入することにしたんです~。
で、買いましたよ、ミカンの木…。
なんと実もついている~ww 最後の残り1鉢でした~。
お値段なんと、、、、3,780円(税込み)
幼虫のエサにしては、お高級じゃありませんか?
最初はレモンの苗木がいいな~と思って探したのですが、なかった。。。
ほかにもっと安いミカン科の植物はないかな~と探したのですが、これまたなかった。。。
ちなみに、サンショウとかカラタチもミカン科で、アゲハチョウの幼虫が葉っぱを食べるらしいんです。でも、、、なかった。。。
結局選択肢がなく、ミカンの木を買ったというわけです。フフ。ちょっと痛い出費だったのは否めませんがww
なお、こちらのミカンは「早生(わせ)うんしゅう」という品種でございます。
お店の人に「もう少ししたら実が食べられますよ~。」と言われ、来年以降も実がなるだろうし、大きく育てればまたアゲハチョウの幼虫を飼えるし、ということでお買い上げ~。
ただし、、、寒冷地なので、地植えはできないもよう(笑)
4齢幼虫から5齢幼虫へ!休眠を経て、立派なアオムシになりました~
ミカンの木を購入したのは、けっこう良いタイミングだったようです。
ミカンの木に移したのは、4齢幼虫の終わりの頃。
移動させてしばらくすると、4齢幼虫はミカンの葉っぱにピタッとくっついて、しばらく動かなくなりました。
これ、5齢幼虫になる前の休眠なのだそう。
鳥のフンのような体の色が緑がかってきていたので、そろそろ脱皮するかな~と期待しておりました。
ある日の夜、頭の上の方がちょっとはがれてきたような気がして、しばらく観察していたのですが、いっこうに脱皮する様子がなく、あきらめて寝てしまったんです。
そうしたら、次の日の朝…
アオムシが誕生していました~!
おしりのところに脱いだ皮がちゃんとあるww
5齢幼虫になりたてのときも、しばらく動かなかったのですが、時間が経つと、脱いだ皮をきれいに食べていました! 本当に食べるんだ~、と感動。
その後、元気にスクスクと育っているアオムシくん。
お高級なミカンの葉っぱをちょこちょこ食べています。ホントにちょこちょこで、食べまくってはいません。さなぎになるまで、足りそうですww
葉っぱを食べてるときって、けっこう無防備なことを発見。上に着ているグリーンの鎧(よろい)から、頭出ちゃってますからね~。↑鎧の下が幼虫の本当の姿。
でも、ちょっとでも揺れを感じると、フリーズするんです。ピタッと動かなくなりますよ~。
そして、日を追うごとに、どんどん体の緑色が濃くなっています。
ミカンの木にめっちゃ擬態していて、たまに発見できません。
そういえば、今回は幼虫に名前をつけてなかったww
アゲハチョウの幼虫を観察してわかったこと
小さい頃、実家にミカンの木があって、アゲハチョウがよく卵を産みに来ていました。なので、アオムシはよく見ていたんです。
でも、さなぎになって、チョウチョになるのを見た記憶が、、、ない。いや、さなぎまでは見たような。。。
ちなみに、数年前には、「ミクオ」という名前をつけて、キアゲハの幼虫を育てていましたww
チョウチョになったのですが、羽化に失敗してしまい、、、きれいに羽が開きませんでした。
その反省も生かし、今回は、生木で飼おうと思ったんです。
今回改めて幼虫を飼育して(ほぼ放置ですがww)気がついたことがありました!
★幼虫はお行儀が良い!
アゲハチョウの幼虫は、葉っぱを食べかけにしないようです。かじった葉を数日放置することもあるのですが、いつの間にか全部きれいに食べています。
これは私の推測ですが、葉っぱを食べかけたままにしておくと、幼虫がどこかにいるんじゃないかと思わせますよね。なので、存在を隠すために、きれいに食べるのかな~と思いました。
★常に葉っぱを食べているわけではない!
幼虫はモリモリ葉っぱを食べているイメージがありましたが、思ったより食べないことが判明。じっと動かない場面の方が多いです。
小さな苗木にくっついていたときは、葉っぱがあまりなかったので、減りが激しく見えましたがww
まあ、大きくなっても4~5cmくらいのサイズですから、そんなに食べないか。
朝起きたら別の場所に移動してるというときもありますが、とにかく、じ~っとしています。
★動いていないときはツノを出さない!
アゲハチョウの幼虫は、攻撃すると、頭からツノを出しますよね。
でも、これって、どうやら活動しているときだけのようです。
じっと動かないときに攻撃しても、全然ツノを出しません。
1~4齢幼虫のときは鳥のフン、5齢幼虫ではミカンの木に完全になりきろうとしているのかな?
我が家の長男くんが、どうしてもツノを出すところを見たくて、じっと動かない幼虫の頭をさんざん突っついたのですが、ツノを出さないどころか、ビクともしませんでした。すごいですよね~。
そのほか、また気づいたことがあったら、お知らせします!
幼虫がアオムシになってから、まもなく1週間が経過しようとしています。そろそろさなぎになるのかな~というタイミング。
「チョウチョになったら、どーするの?」
と、子どもたちには言われております(笑)
そうね、、、確かに。どーしましょう。自然界にリリースしようと思っていますが、寒いかしら?
次回はきれいなチョウチョになった報告をする予定です。乞うご期待!
ミクオなつかし~。よろしければ、↓の3部作もご覧くださいませ。