若かりし頃、神社やお寺にまったく興味がなく、修学旅行で訪れた観光スポットも、「へぇ~」ぐらいにしか思えなかった私。
不惑の歳を過ぎ、なぜか興味がわくようになりました。とりあえず、行ってみたい!なんだかよくわからないけど、行きたい!これは呼ばれているのだろうか!?そんな思いにかられるほど。
手始めに、というわけではなかったのですが、昨年家族で広島旅行に行くことになり、世界遺産・厳島神社を参拝しました。姿は何度もメディアで見たことがあって、そのときは、「わ~、世界遺産♪」くらいの感動で、きちんとお参りできたかというと、そうでもなかった気がします。せっかくの機会だったのに、もったいないことをしたと、後でちょっと後悔。。。
その後しばらくして、新聞に近所の神社で行われるというえびす講のチラシが入ってきました。何気なく目にしただけだったのですが、妙に気になり、商売繁盛祈願でもするかと、とりあえず、行けるようなら行こうと決めました。えびす講とは、家内安全や商売繁盛を祈願して、熊手などの縁起物を販売するお祭りのことです。
えびす講とは? えびす様ってどんな神様?
えびす講は、「えびす祭り」「えべっさん」 などとも呼ばれていますね。おもに10月または11月に、全国各地の社寺で行われる行事です。お祭りで販売されている多くの縁起物のにはえびす様があしらわれています。えびす様のご利益を得るための願掛けなんですね~。ところで、えびす様ってどんな神様??
えびす様は、七福神の1人(^^)
七福神といえば、大黒天(だいこくてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)、恵比寿天(えびすてん)、弁財天(べんざいてん)、布袋尊(ほていそん)、 寿老人(じゅろうじん)、福禄寿(ふくろくじゅ)の 7柱です。神様は「人」ではなく、「柱」で数えるんですね~。
「えびす様、えびす様」と呼んでいるのが恵比寿天で、両手に釣り竿と鯛を抱えてニコニコ笑ってる、かっぷくの良い感じの神様です。大黒天に似てて、つい間違えてしまいそうになります(*^^*) えびす様、すみません! 大黒様まも、すみません!
えびす様は商売繁盛の神様として信仰されていますが、もともとは漁業の神様なんです。釣り竿と鯛を持っている姿を見ると、納得しますよね。
あと、えびす様のお父さんとお母さんは誰か知っていますか? 日本をつくったといわれている、あの 伊邪那岐命(いざなぎのみこと) と伊邪那美命(いざなみのみこと)なんです! ということで、えびす様は日本由来の神様なんですけど、ほかの6柱は、インドや中国から来た、外国の神様なんですよ~。これを知ったときは、さすがにビックリしました(・o・)
ちなみに、毘沙門天と弁財天はヒンドゥー教(インド)の神様、布袋尊・福禄寿・寿老人は中国の神様、大黒天はインドのシヴァ神と日本の大国主神(おおくにぬしのかみ)が結びついた神様(神仏習合で同一視されたらしい)です。
私が行ったえびす講が開催されていた神社は、その名も「蛭子神社(えびすじんじゃ)」。開催は11月で、平日の2日間でした。神社の例大祭の日だったんです。毎年日付が決まっているらしく、その年はたまたま平日でした。当時はすでにフリーライターとして活動していたので、平日でも行こうと思えば行けるのですが、何かの予定が重なるとそうもいかず、えびす講に行けるかは当日になるまでわかりませんでした。
が、当日はありがたいことに、開催時間内に訪れることができ、無事お参りが可能でした。福枡もGetし、我が家にえびす様を迎え入れることもでき、何とも言えない満足感で幸せな気持ちに(^^)
そのおかげか、その後仕事の依頼を立て続けにいただいて、ご利益を実感しました。
思えば、これが神社参拝スタートのきっかけだったような気がします。神様にお祈りすれば、願いはきっと叶えられるのではないかと。
私は特定の宗派に属しているわけでもなく、信心深いわけでもなく、どちらかというと現実主義ですが、神様の存在は信じられると思っています。もとい、信じてみようかなと思ったという方が近いかもしれません。
初詣、七五三など、節目節目で私たちは日常的に神社を参拝する風習があり、そのことを不自然に思う人はほとんどいないと思います。今まで意識してこなかったのですが、私たち日本人には、神道がしっかり根付いているのですね。
また、欧米ではOnly One Godですが、日本では万物に神が宿ると考えられています。道端のお地蔵さんに自然と手を合わせてしまうのも神道の精神の表れではないでしょうか。
こうして私の神社参拝が幕開けしたのでした。 ゆるゆると、そしてお参りするときはまじめにやろうと決めた瞬間です!